第18章 真実【トゥルー】
クロス「ま、後の二年は魔術の修業と
金稼ぎと有意義に過ごせたがな」にや&キラン
恵土「やっぱりこの人最低だ;」
クロス「声に出てるぞ(いらっ)
ま、味方がいるもんはいるもんで
また別の苦痛があるわけだがな(ふ~)
友達だって言って、裏切られるとか何だとかあっただろうが
一人きりで傷も苦しみも全て抱え込みながら
誰にも話せないまま耐え抜き続ける日々以上の苦痛はない。
死んだ方がマシだな。俺に言わせればだが…
その苦痛を与えられ続けるのが当たり前だと
周囲は強要して、毎日が地獄へと変わっていた。
やっていた周囲にとっちゃ、どうでもいいことだろうがな。
やられてる本人にとっては、それ以上ない苦痛だっただろう。
あまつさえ、DVっつぅか虐待に遭い続けていたわけだしな。
血反吐はきながら、それでも何度も立ち上がって…
これ以上心配かけまいと笑ったんだ、「大丈夫だよ^^」と。
それがまた癪に障ったのか、激化していく一方だった。
超速再生が追いつかなくなるほど、深く残ってな。
お前…
いつでも大丈夫だって言うな」
ぐさっ
恵土「だって…心配かけたくないし;」
クロス「逆に心配すんだよ。大事な奴であればな!」
恵土「むっ…;」
クロス「いじめられてたってんで、偏見あったり
前の方での評判流されて、偏見押し付けられて差別されたり
散々ヤな目に遭ったんだろ?
いや、遭わない時はなかったか。はっはっはっ」
恵土「やっぱこの人陰険だ」じとー
クロス「心を打ち明けられる人を作れ。
俺や神田じゃ無理か?」
恵土「……
なんか、違う」
クロス「じゃあ…
また、いつか出会うだろ」ふっ
そう笑いながら語る顔に…
当時(5年前)
「そんな人、現れるわけがない」って思ったのを憶えてる。
でも…
ユウには、過去を話した。
けれど……
やっぱり、肝心な事までは話せなかった。
このしがらみから、抜け出す術はないって
変われるわけないって、思ってた。