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第0使徒【D.Gray-man】

第18章 真実【トゥルー】





孤立無援の状況でしか


生きていくことはなかった。




クロス「対人恐怖症がぶり返したか…


嫌な目に遭う、苦しい思いをする。

それらを当たり前のように、毎日繰り返させられ続ければ…
当然、そうなる。



誰も味方がいない状況、周囲は誰も肯定しない。

『悪くないって思ってるんでしょ?』って笑いながら
相手は、お前を傷付けていってたもんな。



周りは全て敵、自分以外誰もいない。

そんな極限状態が続く中、それでもなお生き続けていくには…


『自分だけが悪いんだ。

周りは全部正しい、自分さえいなければいいんだ』


その考えが染みついて、傷しかない心には…

それ以外考えられなくなってしまった。



そういや、終いには…

悪くないのに、何度も謝り続けてきたっけなあ。


頭を抱えながら、うずくまって…何度も、何度も…



その痛み切った心が

笑えないままだったお前が


こうやって何事もなかったかのように笑えているのは、それこそ奇跡に近い。



忘れるな。


『過去は変わらない。
何をしても、謝られたとしても傷は蘇っては痛めつけてくる。


だが、今はそれ以上のものを持ってるだろ。

そいつに目を向けてやれ』



ま、人によって味わってきた痛みは別だし

俺はお前ほどひどい目には遭ってないから解らんがな(溜息)


いつか…理解者に会えるはずだ。

きっとな」微笑



そう頭を撫でられた記憶がよみがえった。


会ったばかりの自分は、小さい頃に会ってた元帥だから大丈夫だった。




でも、フラッシュバックを起こして

人と会うこと自体を拒んでいた時…


そう言われた。



閉じこもっていた時の出来事がよぎった。



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