第17章 誕生日パーティー
ラビ「あれ?;言っちゃいけなかった?;」たらたら
ジェリー「ここに来る前は知らないけれど
誕生日プレゼント、ほぼ毎回料理だったわねえ。
タマゴ割るのが下手で
殻を取り除くのが大変だったの、今でも覚えてるわ」しみじみ
ラビ「あ。
そういや
ここに来る前にユウからもらった誕生日プレゼント、今でも大事そうに持ってたさ」
アレン「え?何ですか?ラビ」興味津々
ラビ「旅の道中で、日本人街がまだあった時
ガラス越しに
津軽びいどろの『彩手毬の一輪挿し』を見てて
値段高くて、恵土は買うのあきらめたけど
ユウは、手持ちのお金全部渡して
「材料だけでも買って手作りしてあげたい」って
土下座してまで頼み込んで、足りない分は一日だけ住み込みで働いて
やっとこさ作ったって、後で店主から聴いたらしいさ。
今でも『青葉』模様の
球形(径7cm×高さ6.5cm)の一輪挿し眺めながら、笑ってた^^
とっても綺麗で、見惚れるだけはあるよなあ」にこにこ
アレン「へえ…
意外といい所あったんですね、神田」
ジェリー「ここに来てからは料理だけになっちゃったわね;
そば、うどん、天ぷら、茶わん蒸し、玉子豆腐、クッキー…
今年は折り紙でしょ?」
ラビ「うわあ。
すっげえさユウ!
そんなに作ってたんなら料理人なれる!
「玉子豆腐また食べたいなあ」って恵土が言ってたしちょうどいいって!
今日だけなれよ!!俺も食べたい!」キラキラ
アレン「本当ですか!?
僕も食べてみたいです!
恵土さんに沢山作ってあげてください!僕にも!」挙手
神田「ぶちっ!!!!!)…て・・」ゴゴゴゴゴゴゴ
『て?』
神田「てめえらの誕生日じゃねえだろおおおおお!!!!!!!・・(くわっ!」
どっごぉおおおん!!!!!!
有無も言わさず抜刀してきたああああ!!!;
ラビ「わああああ!!;
ユウが怒ったああああ!!!;」
アレン「タップとリナリー抱き締めてないで助けて下さい、恵土さんんん!!;」
神田「待ちやがれええええ!!!!!・・」目が血走ってる
だだだだだだだだだだだ
そう走って逃げる中、見えたのは…
決死に追いかけてくるユウや、必死に逃げる俺とアレンを見て
楽しそうに笑う、恵土だった。
ってかマジで止めて!!!??;