第17章 誕生日パーティー
そんな風に本部の中を歩いている時
ふと視界に入ったのが、ティエドール元帥だった。
神田「元帥…
恵土が溺れかかってる時の光景は覚えてるな?
両手両足を必死にばたつかせてる奴」
フロワ「ん?憶えてるよ。
ユー君、誕生日おめでとう^^」にっこり
神田「スルー)それを書いてくれ。タコ踊りしてる奴」
恵土「ええ!!??・・;」
神田「誕生日プレゼントはそれがいい」淡々
フロワ「いいよ^^」
恵土「よくなーい!!;」
それから…恵土の必死の抵抗もむなしく
瞬く間に書かれた、元帥からもらった絵を片手に歩いていると……
恵土「隠してね!?;(ひょこっ)
誰にも見せないでね!!??;(両手あわせ」あわあわ&あせあせ
神田「ぷくくっ^^」
恵土「聞いてんのユウううう;;」もはや涙目
ひょこひょこバカみたいについて来て
ベッドの中まで焦りながらついてきた。
どんだけ隠してえんだ(にやにや)
(余談ではあるが
その日一日中、珍しく神田が笑っていたという)
そして現在…
神田「っぶw」
ラビ「!?
どうしたんさ、ユウ!;」
神田「いや…何でもない」
そう、笑いをこらえている中
当時の、蓮池についた時に交わした会話が思い起こされた。
神田「蓮華の花…
また、見れるとはな」微笑
恵土「ねー。
あの時はああなるなんて思わなかったし。リナリーとの初任務」
神田「ああ…」
恵土「想い出の場所、めちゃくちゃにされちゃったね;」
神田「いや…ここが想い出の場所だろ」ふっ
恵土「………・・」
神田「?なんだよ」眉ひそめる
恵土「ユウが笑ったああああ!!世界の破滅だあああああ!!!!!」
神田「あ゛!!??・・」
バカげた会話も…怒りも…喧嘩も……
その全てごと、こいつが愛おしいと思った。
あの時(アクマウイルスに犯された恵土を前にした時)……
お前と…
少しでも長く、一緒に居たいと願った。
その結果が、お前を生かしたのなら…
それが何よりなわけで……(微笑)
それだけで
「幸せ」だと思った――