第17章 誕生日パーティー
そんなバカみたいな会話をしながら、俺は昔のことを思い出していた。
俺の18歳の誕生日…
あの時は任務帰りで、ちょうど本部に戻った時だった。
恵土「誕生日おめでとう!じゃ~ん!^^♪」
そう祝いながら、笑って差し出されたのは…
(実際は祝った時に胴上げ100回されたのだが省く)
透明なガラスでできた、目を覆うものだった。
神田「?…なんだ、これ」眉ひそめる
恵土「ふっふっふっ~。
蓮池に行こう!
そのために作ったんだあ^^♪」ぐいっ
そう左手で、右手を取られた俺は
引っ張られるがままに、蓮池へといった。
恵土が再び蘇らせた
日本人街にあった
前の俺と、あの人との想い出の「蓮池」に…
恵土「これをつけて?」
言われるがままにつけると
恵土「ど~ん!!」
無理やり水中に顔を押し付けられた。
神田「!!??」
ちょうど息を吸う時で焦ったが…
目の前の光景に、息を飲んだ。正確には水を飲んだわけだが……
綺麗に澄んだ水に
蓮の茎が天へ向けて真っ直ぐに伸び
それがいくつも折り重なって、幻想的な光景を作り出していた。
その瞬間…
誕生日プレゼントとして
何を俺に渡そうとしていたのか、解った気がした。
ばしゃ!!
神田「げほっごほっ!!」←やっと解放された
恵土「蓮池の底に寝そべって!
一緒に天に昇る蓮の気持ちになろーう!!^^♪」拳あげる←能天気に叫ぶ
がしっ!
神田「先に言え・・(黒怒」恵土沈ませる
恵土「がばげぼごべえええええ!!;
息できないいいい;」
神田「嬉しいことは嬉しいが、顔を水につける前に言え。
窒息するかと思っただろうが」溜息
こうして…
恵土「ぶくっ…・・」ちーん←気絶
神田「…おい!?;」←驚&焦
俺の誕生日祝いが始まった。