第16章 朝を越えて
タップ「大丈夫か!?」
ちょうど、その時…
扉を開けて入ってくる人がいた。
恵土「ぅっ…;;」ぶわっ!!
タップ「い!??;」ぎょっ!!
そいつを見た瞬間、一気に涙を溢れさせた。
恵土「ごめん;;
10時間しか残せなかったあああああ;
わああああああああああん;;」
タップ「…
大丈夫。
十分だよ(微笑」なでなで
恵土「なんでええええええええ;;;」びええええええん
泣き過ぎだ;
滝みてえになってんぞ;
それと頭の上に手を置くな。腹立つ(イライラ&腕組み)
タップ「本当だったら、そのまま死んでただろうし」
恵土「!!
…っ~~~;
優し過ぎるんだよ、バカ;;」ぽろぽろ
タップ「ははっ。
…本当に優しいのは、お前みたいなやつのことを言うんだろうな」
恵土「へ?;」ぐすっ&きょとん
タップ「…いつだって、相手のことばかりで。
相手のためなら、自分を殺すこともいとわない。
その優しさは本来、自分にも向けるべきもののはずなのに、だ。
だから…
本当に優し過ぎるってのは、恵土みたいなことを言うんだろうな^^」
恵土「どこがだ!!
やりたいようにやってるだけだい!(涙目」ぷんぷん
神田「頬膨らましながら言うことかよ;」
恵土「だって…
そんなこと…そんな風に言われたこと自体……」うつむく
神田「ここに居んだろ。
お前の優しさ知ってる奴は」
そう左頬に、拳で触れると
驚きに満ちた表情で、俺を見つめてきた。