• テキストサイズ

第0使徒【D.Gray-man】

第16章 朝を越えて




恵土を殴ったリナの右拳と、殴られた右頬が未だに煙が上がる中


クロス「随分恵まれたな、今回は。

ほら見ろ。
心配する奴は他にもいるぞ」

リナリー「ひっく;うぅっ;」
ペタンッ(その場に座り込む)

恵土「ごめん!;

だって…
だって、何とかできるの私だけだったから;


あそこで、一瞬でも迷ったら助けられないし;

助けられるのに、助けないなんてやだから;;


私しか、いなかったから;;」ぼろぼろ


リナリー「それでも!!

恵土ちゃんまで死んだら…何の意味もないじゃないっ;


いつだって、助けようとしてくれたじゃない。
バカみたいなことして!笑わせようとしたり!
下らない事やって、一緒にバカみたいに笑って!!

それをしてくれたのが、あなたなのにっ…
死んだら意味ないじゃない!!;


あなたが死んだ世界でなんて…

私、生きられない!!;」


その涙声に、モヤシまで泣き出しやがった。



アレン「ぐすっ;そうですよ;

生きてないと、出来ないじゃないですか;;」ぼろぼろ

リナリー「生きて、一緒に居たいのっ!;

そうでなきゃ…いやよ;


殺さないで;;

お願い…っ」


絞り出すような、か細い声に

恵土まで涙をぼろぼろとこぼした。



恵土「ごめん…;

ごめん;


助けたかったんだっ;

大事だから;大切だったから;;(ぼろぼろ」

リナリー「そのためには自分はどうなってもいいの!?」


その直後に響いたのは、リナの叫びで…


/ 410ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp