第16章 朝を越えて
クロス「ちっ。意識が飛んでやがる…
くそ、よこせ!(がばっ!)
医療班!!医療班はどこだ!!!」
ずかずか
切羽詰まった表情で俺から恵土を奪い取り
姫様抱っこをしたまま走り出し、医療班へ駆けつける中…
周囲には…動揺がはびこっていた。
『え?;(死ぬの?;』唖然
どういうことか理解が進まず、固まる中…
アレン「…へ?;」
恵土が瓦礫を直した時、同時に治してもらっていたことで
そのやり取りを聞いていたモヤシまで動き出していた。
医療班に預けると…
恵土「ぜえ…ぜえ」
その時には、息をするのがやっとという状態で
一時騒然となっていた。
婦長「ベッドの準備!」
クロス「血を吐いた。呼吸困難の可能性も高い」
婦長「呼吸が著しく浅く、青ざめています。
唇が紫色に、チアノーゼ?酸素吸入の準備!!」
クロス「血が足りなくなったんだろ。出血性ショックだ」
アレン「僕の血を使って下さい!!」ぜーぜー←必死に駆けつけた
ばん!!(扉開ける)
クロス「無理だろ。
こいつはAAだ。Oを入れたら死ぬ」
アレン「僕にできることありませんか!!??;」
クロス「幸い輸血器具だのは無事だ。黙って寝てろ」淡々
アレン「でも!!;」
クロス「こいつは命張って救おうとした。
そんだけだ」
アレン「っていうか禁忌って何ですか、小耳にはさみましたけど!!」
神田「元帥…
こいつは、一体何をしたんだ?」
アレン「って何でバ神田がここに!!;」←今気付いた
神田「うるせえ。今は緊急事態だろうが」←詳細知りたい
クロス「普通なら、そうだな…
砂になっていた」
『!!!??;』
返ってきた言葉は衝撃的なもので…
固まった。