第15章 襲撃
ルベリエには見えないようにできたが
バカウサギには見えたかもしれねえな(ちっ)
一人、心の中で舌打ちする中
ラビ「うそ…;マジで?」
神田「よし;(微笑」ほっ
アクマウイルスにやられて、死ぬ寸前…
間一髪のところで、完治した。
その光景に
バカウサギは目を見開いたまま、唖然としていた。
恵土「…ユ…ウ」
弱々しい声を出しながら
未だに俺の腕の中で横たわったまま、呼びかけてきた。
神田「…何だ」
まだ、息絶え絶えのくせに…
何を伝えるつもりだ?
恵土「…迷惑っ
…かけて…ごめん、ね」
神田「どこがだ」
恵土「へ?・・;」きょとん
神田「人一倍気ィ遣いしいめ。
小さい頃から全く変わってねえな(ちっ」
そういう中、意図がよく解らないのか
辛うじて右手を動かして、俺の手に触れた。
恵土「………!」
神田「…伝わったか?」
どんだけ抱え込んでるかは知らねえが…
俺は、お前がいることで被ったこと全部を迷惑だなんて思わねえ。
それでも、一緒に居たいから…
それごと好きになったお前だから……
お前が助かるなら、何でもしてやるよ。
口に出して言ってはやらねえがな(ふいっ)
恵土(そっぽ向いてる…
でも…
この、今も伝わってくる気持ちはっ)涙が浮かぶ
神田「俺の言いたいこと…伝わってるだろ」
俺は、お前を愛している。
たとえ何があったとしても、疑わねえ。
俺がいる。
だから、生きろ。
恵土「…っ」ぶわっ
神田「!!
何泣いてやがる;」黒汗←涙が苦手、対応に焦ってる
恵土「ユウ…ありがとう^^
本当に…嬉しい」ぐすっ
そう笑うあいつは…
あまりにも純粋過ぎて、見た目よりも美しく見えた。
この濁り切った世界よりも、遥かに……