第15章 襲撃
Level.4「くっ!
何だ!?この力は!
くぁあ!!」
体内にイノセンスがあったため、影響を受け
私を貫いていた手を、腕ごと引き抜いた。
その時、突き飛ばされて落下したが
それを受け止めたのは…
ユウだった。
神田「おい!」
恵土「っ…」
いつの間にか、下に駆けつけていたようだ。
礼を言う余裕もなくて、苦悶の表情を浮かべる中…
空中に居るLevel.4は、両腕を広げながら楽しそうに笑っていた。
Level.4「…そうか。
ふふっ。ははははは。
伯爵様、やっと見つけましたよ!
始まりの魂!
いいおみやげを持って帰れそうですねぇー!」
ルベリエ「!!始まりの魂だと!?」
魂にふれたことでそう理解し
私へ手を指し伸ばし、掴もうとしたその時!
アレンとリナリーが立ちはだかった!
っていうかリナリー、発動できてる。
20秒しか稼げなかったけど、役には立てたんだな。よかった(ほっ)←安堵した
そう思っている最中…
それと同時に、傷がふさがりきっていないのを無視したまま
本部にいる生きている人の傷を完治させるまで強制的に回復させるだけでなく、壁まで修復させた!
それにより、傷の治りが遅くなるだけでなく
体が弱ったことで悪魔のウィルスに感染されかける上に血を吐き続ける始末となった。
恵土(これでいい…
誰かが傷付き、苦しむ姿なんて…もう見たくない。
これで死んでも、構わないや)
そう想う中…
自らの意思とは関係なく、口から血が出続けていた。