第15章 襲撃
一瞬で、全て変わる。
攻勢も、どちらがやられるのかさえも。
それが解っているからこそ
私は浄化の力を集中させ
アクマは力を集中させ、ぶつかり合い続けていた。
そのぶつけ合いこそ…
波動を用いてあれど
その姿は、格闘戦だった――
一瞬でぶつかり合うはずの部位に集中させ、ぶつけ合う。
フェイントを織り交ぜながら、交互にぶつけ合い続けるそれらは…
1秒につき、20回ほど行われ続けていた。
時間にして、20秒ほど続いていた。
蹴り、突き、払い、打ち
両腕両足、頭突き、
身体がぐらついたように見せかけながら、即座に詰め寄り
膝打ちと肘打ちで全く同じ点において挟み合うように、相手の胸にとって前後に同時に繰り出す。
よし、心臓部が吹っ飛んだ。
このまま足蹴りを
そう思った瞬間
アレン「はっ)僕も参戦します!!
回復させてもらいましたし!」
恵土「!やめろ!!」
声と共に力を出してアレンを止めた瞬間
動きを止めたことで隙ができ
右手で壁に押しつけられ、悪魔の力をまともに受けた。
どごぉ!!
恵土「ぐあっ!」
Level.4「おやぁ?おかしいですねぇ。
普通なら消し炭になるはずですが…」
そう言われながら
どずっ
恵土「ぐあっ;」
腹と胸の中間を左腕によって貫かれた。
Level.4「ん?おかしいですねえ。
普通ならこれで消滅しているはずですが…
なら…これでどうですかぁ?」
恵土「ギャアァー!ウアァー!アァー!」
全力の悪魔の力を全身に受け続けるように放出され続け
断末魔の叫び声が響き渡り続けたその時
異変が起こった。