第3章 出会い【元帥】
クロス「むっさい男共に性的な事でもされたか?
ん?」
恵土「子供になんてこと話すんだ!!;
って意味はよく解んないけど;」
たまにいいこと言ったかと思ったら、すぐこれである;
クロス「…まあ要するにだ。
子供ができるようなことされたんじゃねえんなら問題ねえだろ(ふー」
恵土「は!?;」
煙をかけられて
何か解んないけど、怒りは上がった。
当時、意味が解らなかった。
意味が解ってからも思ったこと、それは…
恵土『余計なお世話だ!!;』心中の叫び
クロス「失敗してねえのに
恐れて何もしなけりゃ、何も変わんねえままだろ」
恵土「!」
その言葉は、風月流格闘術を教わっていた時
母にかけられた言葉と同じものだった。
失敗ばかりで辛い時…
できない時、立ち上がれない時
私は、これからも続く修業の際に
できるわけないと立ち止まって、泣き言を零した。
その時、そう鼓舞された。
クロス「たくさん失敗しろ。
グダグダ言うのは、その後ででもできるだろ。
行動してから、文句言え」
恵土「…」
クロス「それができるようになるのは、いつも後だろ。
立つのも、歩くのも、走るのも…
最初からできる奴なんて、そうはいねえ。
それと同じで
人を傷付けることを恐れていたら、何も出来ん。
人は、何かしら傷付く生き物だ。
理由はどうであれ、行動は何であれ
簡単に傷付き、死のうとする。
それでも…
守りたいと思ったんだろう?
両親を、守ろうとしてくれた存在を…
なら…
行動してから、反省すりゃいい(にっ」
そのクロスの言葉に…
私は、連れ去られて正解だったかもしれないと思った。