第15章 襲撃
コムイは、さっきの言葉に合点がいってないって感じがした。
それでも伝えるべきことは伝えた。
ファインダーが集まってる所へ送ったし
リナリーとちゃんと話し合えたから、大丈夫なはずだ。
結局、話しきれなくてよかったのかもしれない。
一時的とはいえ、リナリーたちを守れたから。
そのことで、ルベリエから声がかかってきたけれど…
今は、それどころじゃない。
もう少し離れてから、ちゃんと話そう。
せめて500mぐらいは!
だだだだだだだだ
ルベリエ「待てと言っとるのが聞こえんのかあああ!!!」
必死に追いすがるのもなかなかだな。
まだ本気で走ってないにしろ、ついてこれてるのは凄い。
非戦闘員じゃなかったっけ?
そう感心しながら、しょうがないから言葉を返そう。
恵土「聞こえてるけど今は緊急事態!」
ルベリエ「そちらの情報が先だ!」
恵土「黙っててよチョビ髭!道間違えそうになったじゃん!」
ルベリエ「なに!?またチョビ髭呼ばわりか!」
恵土「小さい頃を思い出すね!」
ルベリエ「20年近くも前のことなど一々覚えてはおらん!」
恵土「覚えてるじゃん指摘できてるんだから!!」
ルベリエ「うるさい!!結論を教えろおお!!」
下らないやり取りでなおさらに引き付けてやったぜ(にや)
してやったりって感じだな、これこそ!(キラン!)
そんなこんなで、にやにやしながら
制止の声も聞かずに、突っ走り続けていた。