第15章 襲撃
それに一度、沈黙が訪れた。
『エクソシスト及び、本部内全団員へ!
第5ラボにアクマ出現。
現在エクソシスト2名が応戦中。
元帥及び以下のエクソシストは至急
方舟3番ゲートのある間へ。
ノイズ・マリ、ミランダ・ロットー。
至急3番ゲートの間へ。
ファインダー各隊は室長の指示する位置で待機』
そして場所を語られ
アレンたちは、方舟で中に入ったんだと察した。
おそらく、襲撃方法は新たな方舟か。
恵土「掴まれ!」
ぐいっ
コムイ「へ?」
ルベリエ「む?」
恵土「瞬間移動!」
瞬時に二人を引き寄せて掴み、自分を含めた三人を光と同化して
光速でアレンが繋げた方舟から、ほぼ近い場所へと瞬間移動した。
コムイ「!!ここは…」
恵土「…コムイ」
コムイ「?」
恵土「リナリーについててくれ。
できる限りの時だけでもいい」
コムイ「でも今h
恵土「肉親はもう、お前しかいないだろ!
…居なくなってからじゃ、遅いんだ。
(両親が死んだ光景が瞼に浮かぶ)
傍にいてやってくれ!
それだけで、力になれるはずだ!!」
コムイ「…どういう
恵土「先に行く!!」だっ!!
ルベリエ「こら!!
待ちなさい!」
たったったっ
よし、追いかけてきてる。
とりあえず、あの兄妹から今のところは離さないと。
ルベリエのことだ。
リナリーを即座にヘブラスカの所へ連れて行って
体内に入れてもらうだなんてことも言いだしかねない。
で、走ってきたリナリーとコムイがぶつかったな。
予想通りか。
ルベリエは今、私を問いただすことで頭がいっぱいだ。
それを知ってしまえば、あるいは…
どちらにせよ、リナリーに目も関心も向くことはない。
ルベリエ「結論を聞かせろ!!」
恵土(必死になって追いかけてくるのが
聖戦に勝つためか、いずれかは知らないけど…
もう少し走りに付き合ってもらうぞ、ルベリエ)
鬼気迫った表情で必死に追いすがるルベリエに
私は思いながら、ひた走っていた。