第14章 束の間の平穏
ロード「はっ)あ。
ルル=ベルに一応いっとかないと、恵土をさらうのは2か月ほど先だって」
ティキ「っていうかもう行っちまったぞ?;」
ロード「そっか。まあいいや」
ティキ「いいのかよ!!;」
ロード「あとで言えばいいし」
ティキ「先にさらってきたらどうすんだよ!;」
ロード「もとの所に帰してもらえばいいじゃん」
ティキ「捨て猫じゃねえんだぞ!?・・;」
そう言い合う中、恵土の所では…
恵土「あ、これからルベリエの呼出行かなきゃだから」ぶんぶん
アレン「はい。お気をつけて!」ぶんぶん
恵土の腕の中で
ピアノを聴いてから嗚咽をあげて泣きじゃくっていた後
アレンはようやく落ち着いたわけで…
そう、ラビたちと合流した後
プラントを見てから手を振り合う中
私は、ルベリエの待つ場所へと走っていった。
その場所は、司令室…
こんこん
ルベリエ「入りたまえ」
恵土「失礼しまーす」
そこにいたのは、コムイとルベリエの二人だった。
恵土「で、ご用件はいかほどに?」
ルベリエ「…裏切者とは、誰のことかね」
恵土「今まで耳も貸さなかった人がえらそうに」ぼそっ
ルベリエ「質問に答えてもらうために呼んだ。
リナリー・リーのイノセンスはハートか?
そして…
ハートへの内通者とは、一体誰だ」ぎん
そんな凄んだように睨まんでもいいとは思うんだけどなあ;
ソファーに座ったまま尋ねてくるルベリエに…
コムイは机に向かい合って座ったままだった。
それに私は、入り口の扉で立ったままで
自分勝手なルベリエに苛立ちながらも
そのまま、溜息交じりに答えた。