第14章 束の間の平穏
誰が…そんな目に遭わせてきたんだろうね。
憎めばいいのは、この世界そのものか、それとも――
で、ジョイドの登場ってことで抱き締めてもらったの。
ティキ「は!?;俺聞いてねえんだけど!?;」ぐすっ←聞いてて感極まって泣いた
ロード「誰がそこまで追い込んだのか…
それはきっと、世界そのものなんだろうけれど……
このままじゃ
きっと、いつか本当に潰れちゃう。
『自分なんか、潰れてもいい』って思い続けていくだろうって思ったから。
きっと…
最初にテレパシーで理解してもらえるように
考えてることからやってることまで伝わるようにしたのも
それから色んな世界の自分とシンクロできるようにしたのも
神様も、自分を労わる大切さを理解して欲しいからなんだろうね」
ティキ「?;何の話?」
ロード「ん?恵土の話。
実を言うとね…
他の世界だとか
色々な世界の自分と、知識も経験も共有できてんの…
紆余曲折あって、こっちに繋がって
忘れないように、小説に書いてんだろうけど…
その『自分を労わる』って本当の意味…理解して欲しいからねえ。
家族だし、大切な人だから…」
ティキ「…;さっぱりなんだけど;」
ロード「そこらへんの諸事情は解らなくてもいいよ。
大事なのは…
恵土に、自分を大切にして欲しいって点だけだから」
ティキ「確かにな;
自分をないがしろにすることが多いな。
ま、時折滅茶苦茶なことするけど」
ロード「そこはそこ。
ほら、楽しませようと頑張っちゃうから」
ティキ「なるほど。無我夢中になってんのね;(溜息)
で?
恵土に、なんて言わせたの?夢の中の俺に」
ロード「ん?それはね…」
肘をついたまま涙を拭きながら見てくるティキに
僕は言った。
あの時、恵土に言った言葉を…