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第0使徒【D.Gray-man】

第14章 束の間の平穏




それから…

リンク「これに見覚えは?」

恵土「?独特な記号…」


ぽおおっ

そう白い光と共に触れると…



恵土「懐かしい…メロディ」

リンク「!
それに見覚えは?」

恵土「見覚えはない。

でも、ピアノに向き合わせてくれる?」

アレン「!!え…

(何も言ってない。
ピアノのことも、方舟のことも。

でも、何でこの人は…」


恵土「方舟…
懐かしい響き。

奏でる旋律は、方舟を導く音」

リンク「間違いない。この人は…知っている)

14番目の関係者ですか?」

恵土「ふるふる)

いいえ。そうではない。


でも…

曲は、知っている」


遠い目をして、彼女は微笑んでいた。



そういえば…

ピアノを弾いた時、何でこの音を知っているって聞かれた。


神田やラビ、リナリーも知ってる音だった。



一体…どういう
リンク「アレンウォーカー、聞いているんですか!!?」

きいいいん!!


アレン「は、はい!!

すみません、考え事してました!!;」

リンク「まったく;

連れて行ってくれませんか?
14番目の隠し部屋とやらに」


アレン「あ…はい;
なにも耳元で叫ばなくても;」
リンク「君がぼーっとしているからです!
何度も叫んでいるのに(ぶつぶつ」ぷんぷん

アレン「すみません;」

確かめる気なんだ。


彼女が、それを弾いて操れるのかどうかを…



そうして、案内されるがままに辿り着くと…

懐かしむような目を向けていた。



アレン「ここです、よ…」


その表情は、いつものとは少し違っていて…

驚くばかりだった。



恵土「私たちの、生まれ故郷…

懐かしい。


ピアノは、これではなかったけれど…」


そう言いながら

慣れたように、そのピアノの鍵盤に手をかけた。


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