第14章 束の間の平穏
恵土「…何だ、その後ろにいる奴」
アレン「!!見えるんですか!?」
恵土「ああ;
幽霊じゃないっぽいけど、見えるっちゃ見える」
アレン「…
そ、そうだったんですか;」
恵土「小さい頃から幽霊だか見えて
人じゃないとか嘘ついてるとか好き勝手に言われ続けたっけなあ」どよお~ん
アレン「うわああ;」
恵土「終いには殴られて突き飛ばされて
嫌な言葉、暴言をひたすらぶつけられるのが普通で
やらなきゃおかしいまでいわれたりもして…はあ~あ
そういうことやるから悪いんだって目を付けられて
何かしら何でも目につけて言うくせ、自分の方はそうでもなくって
学校なんていじめられに行くために行く場所だって思ってたし。
でもそれはある意味正しいかもしれない。
現在進行形で嫌な事ばっか言われるんだから」
アレン「あのっ…今は違いますし。
そういう人なんて、ここにはいないでしょ?」
恵土「うん^^;
でもねえ、なんやかんやで言い続けるんだ。
本当にいい人なんて、ここ以外では滅多にいないんだろうねえ」ずうん
アレン「はあ^^;
…確かに、師匠みたいに陰険な人ってのもいますしねえ;」
恵土「だよねえ;」
アレン&恵土『はあ~~~』
恵土「ああ;気分が重くなってきた;」
アレン「あ!;すみません;こっちもこっちで愚痴ってしまって!;」
恵土「大丈夫大丈夫^^
もし死んだら遺産はアレンに譲って、それからでも借金払ってよ^^」
アレン「いえいえ!
流石に10億ギニーも使う気にはなれませんって!!;」あわあわ
両手で制しながら
あわあわと答える弟弟子は本当に可愛くて…
恵土「好きに使っていいよ^^」
アレン「…はい。ありがとうございます(微笑)
気持ちだけ、頂いときますね」にこっ
そう答えることにした。