第14章 束の間の平穏
その頃、ユウはというと…
1か月にも渡った、ラストルと恵土の戦いを見ていた。
どうやら
アジア支部の見回りゴーレムによって、録画されていたようだ。
水となったラストルの攻撃をかわし続け
風を纏って攻撃し、吹き飛ばすことで何とかしようとするが
即座に集約し、再び放出される。
それを空中でありながら、身をひねって避け
その反動を利用しながら
足が辿り着くであろう場所にエネルギーを集約して踏み台にし
思いっきり蹴飛ばして加速し、至近距離から斬りかかった。風を纏って
しかし、即座に火へとチェンジし
恵土「あちちっ!!;」
即座に払いのけるが、掠れば燃え出し
そのため、是が非でも避け続けるしかなかった。
バク転しながら避け続け
最後に勢いよく片手で地面を突き飛ばし、空中に退避する中
空中にて、互いに放出し合った。
相手と自分への中間点に辿り着いた直後
外側へ軌道を変え、相手に対して全方位で降りかかるように調整しながら。
ただ一つ、違ったのは…
相手も、同じだったということ。
相手のエネルギーとは触れ合うこともなく
相殺もされないまま襲い掛かってくるエネルギーを相手に
即座に、全身からエネルギーを放出して相殺させた。
その間、ラストルは…
恵土「!(ぴくっ)
地面!」
ばっ!!
そう跳んだ瞬間
地面がへこみ、空気に掴まれる感覚がした。
恵土「!風…(地面を掘らせたのは囮か!」
ぎぎぎぎぎ
気付いた時は、しばし遅い。
首を絞めにかかられていた。
今これで分かったのは
「水、火、風」に自在に形を変えられること!
そして…
裸だってこと//(ぽっ)←要らない
だって
その場に、服が無造作に脱ぎ捨てられてあったら…ねえ?//