第14章 束の間の平穏
恵土「はっ。
身内に敵がいるとも知らないで、お気楽なもんだな」
ルベリエ「!知っているのか!?」
恵土「第一…
中央庁も穴だらけだろうが」
ルベリエ「なんだと!!」
恵土「そんなんだから、イノセンスの隠されし者まで入ってくんだ。
一つだけ言っとく。
枢機卿(カーディナル)は、危険だ。
そして気を付けろ。
それによってお前らが滅びようが、私には何の関係もない」
ルベリエ「!!
それは立派な背信行i
恵土「父を奪って、母を奪ったお前らが何言ってる?
(死んで、血まみれになった父と母の前で、自分が泣きじゃくる光景が瞼に浮かぶ)
後に見せられた映像で、はっきりした。
あれは、アクマじゃなかった。
アクマにやられたなら、ウイルスによって消失する。
それがないってことは…鴉だろ」
ルベリエ「…何のことかな」
恵土「いつまでも、そうやってすっとぼけてろよ(黒睨)
平気でエクソシストまで殺して、人為的に増やそうとしやがって…
ただの道具にしか見えてねえんだろ?」
狂ったような狂気的な自虐的な笑みを浮かべていた。
ルベリエ「そうだな。戦う道具だ。
だが」
恵土「はっ)今更過ぎるか。
もう聞く耳持たねえよ。
穢れ切ったこの世に、何の未練もありゃしない。
私には…
あんたら(大元帥や室長)の方が、よっぽどアクマに見えるよ(ぎろっ」黒睨
ルベリエ「!!」
恵土「まあ、コムイやバクを除いてだけどな(つーん」すたすた立ち去る
ルベリエ「待て!おい
ったく…小さい時からちっとも変わらんな(溜息)
いつまでも小さなことを(ちっ」
その小さなことは…
人によっては、大きなことへと変わる。
それだけの話だった。