第13章 出会い【ラストル】
頬に触れながら呟かれた言葉…
ラストル「…(つー)
はい」
それに、涙ながらに返ってきた…
そうか…
この人も、ノアだったのか←頭がぼーっとしてて忘れてた
恵土「そう(微笑」
何で知らない言葉が?
そこから後、会話の記憶が消えた。
恵土「無事で、よかった…ラストル(頬を撫でる)
本当に、良かった(涙」
ラストル「トゥルー様(涙」
そう、互いを見つめ合いながら
涙を流していた。
互いの存在を、深く感じ入っていた。
とても…大切な存在を。
がくん!
恵土「ってあれ…
何で、そんな言葉知ってるの?
マイトラってだれ!
トライドってだれ!?(プチパニック」
ラストル「…そうか。戻ったか」
恵土「へ?;何が?;」
ラストル&恵土『!』
その時、声が聞こえた。
千年公『もう戻ってきても大丈夫ですよ。
戻っておいで♪』
ラストル「主人!ですが!!」
千年公『足止めの役割は、十二分に果たしました。
アレン・ウォーカーとの接触を止めるだけでなく、彼女が方舟へ行くことまで阻止できたのですから。
だから帰ってきていいのです。
おかえりなさい』ハート
ラストル「…わかり、ました」
恵土「…『また、会いましょう(微笑)
ラストル^^』」
ラストル「…はい」微笑
恵土&ラストル『アモーラ^^』
それは…
遠い昔、全ての言語が同じだった時代に使われていた言葉……
愛しい人と、しばしの別れをする時に言う言葉で…
日本でいう所の、『いってらっしゃい』に近い。
そしてそれに
『また会いましょう』という意味も付け加わっている言葉でもあった。
その言葉を言ってから、私たちは笑い合い
互いに、目的の場所へと脚を進めた。
ラストルは、新たな方舟に。
私は、アジア支部に。
互いに「今は」行先は違えど
どこかで、必ず繋がっていることをかすかに感じて…
私たちは、愛おしい存在へ笑った。