第13章 出会い【ラストル】
あれから数時間後、新しい方舟の中では…
ロード「千年公~
もしかして、トゥルー様も操れるの?方舟」
千年公「ええ。
ですから、そのために頑張ってもらったんですよ。
ありがとうございます。助かりました♪」
ラストル「いえ。礼には及びません。
それよりも不思議な力を使っていました」
千年公「そうですか」
ラストル「主人、一つだけ聴きたいことが」
千年公「?なんです?」
ラストル「…トゥルー様とは、一体」
千年公「ああ、そのことですか」
その件については、ロードに教わった。
当時に起こったことも、全ての文明が滅び
我々ノアが始祖になったからこそ、不滅になったのだということも…
そして、さらに数時間後……
新しい方舟に移動していた私たちに待っていたのは
予想外の結果だった。
ラストル「主人、やられました。
転送不完全で「生成工場(プラント)」が約80%を損失。
クロス・マリアンの狙いは、これだったのかと」
そう解釈しながら話す横では
主人が、怒りを露わにハンカチをかみながら叫んでいた。
千年公「これ作るの
すごいお金と汗と時間がかかるんですよ!」むきーーー!!
レロ「ぷんぷんレロ!×10」ぷんぷん
ラストル「今はアクマを増やさないといけない時期ですのに
これじゃ足止め……」
ビリッ
そう考えていると
隣で主人がかんでいたハンカチが、破れる音がした。
千年公「方舟が奪われた。
「心臓」は無かったはずですのに、なぜ…っ。
やはり…
あの舟には、「14番目」の呪いが生きていたのだ」
ラストル(この感情は…怒り?)
千年公「エクソシスト共に!
奴等に!
「14番目」が力を貸したのでしょうか?」
レロ「は、伯爵たま?;」
千年公「汚らわしい…腐った羊めガ!!」
憎悪を露わに叫ぶ中
そのプラントを回収する命を受けたのは
それから10日ほど後のこと。
立て続けの任務に、気を使ってくれていたようだった。