第12章 ノア
お前が居れば、何もいらなかった。
お前さえいれば…それだけで……
本気で、ずっとそう思っていた。
そう思えるぐらい、あいつのことを愛し続けていた。
だから…約束した。
トゥルー『ねえ…』
ジョイド『ん?』
いつものような、青く空が晴れ渡った時
その問いは、襲い掛かってきた。
トゥルー『もし…
もしも、私が死んだら…どうする?
私は神の魂を持っている。
だから…
輪廻に入れず、生まれ変わらない可能性が高い。
もし生まれ変わるとしても、何百年も待つことになるかもしれない。
その時…あなたは、どうする?』
その時、俺に迷いはなかった。
ジョイド『ずっと、探し続けるよ』微笑
トゥルー『!!え?』
驚いたような表情をするそれに、俺は言い放った。
心底に今もなお刻み込まれた想いを
是が非でも、譲らないと思える誓いを。
ジョイド『何度生まれ変わっても
お前が生まれてくるのを、この世でまた会えるその日まで…
ずっと、探し続ける』
『お前以外は、愛せない』――
そう、想ったんだ。
それを思い出したのが、恵土を見た時で…
ロードが言っていた意味が、分かった気がした。
「互いに、『その人以外とは結ばれたくない』って思うぐらい」
本当に…
言葉通り、焦がれるほど愛し合っていた。
トゥルー『!!
…っ;』つー
たんっ
ジョイド『そして…
会った時は、また…一緒に過ごそう。
たとえ…どんなことがあったとしても^^』涙
そうして俺たちは、抱き締め合った。
トゥルー&恵土『ジョイド…』涙
ジョイド&ティキ『…(くす)
相変わらず、泣き虫だな^^』
そう言いながら、眠ったまま涙を流す恵土に
その頬にある涙をぬぐうと、少し身じろぎした。
愛おしくてたまらない感情が、胸の内を占めた。