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第0使徒【D.Gray-man】

第12章 ノア





その頭を撫でながら

立ち上がる中、俺はロードとの会話を思い出していた。



ロード「7000年前では、海面が10mも高かったのは

ムー大陸が存在したせいだったんだよね。


方舟の中、南国のような白レンガ造りだったでしょ?

それは、当時の気候になぞらえて作られたからなんだあ」


ティキ「…

真実のノア、トゥルー

誰よりも優しく、慈しみの心を持った。始祖神…


自然を愛し、人を愛し…

寄り添おうとした、唯一のノア」



ロード「うん。

7500年前、地上に降りた。


最初に、当時生まれたばかりだった「アダム」

すなわち『千年公』を助け出し


それからあの子守歌を歌いながら、ずっと育ててきた。



そして大きくなったら、色んな場所を点々と連れまわった。


そうして同士を集って、家族として生き抜いていった。

最終的に僕等はムー大陸に移動し、そこで平和に暮らした。



500年程度だった寿命を、彼女が伸ばしてくれた。



そして…汚れた神に殺された。

彼女が、「愛情」や
清らかな「願い」を込めて世界に散らばさせた、『イノセンス』によって。


兵器という名の「偽りの神」に選ばれた人間が、『エクソシスト』。


でも…

僕達こそ、神に直々に選ばれた本当の使徒なのさ。


僕達、ノアの一族がね。



始祖神から選ばれた僕らが
暗黒の三日間を終えた大陸に降りてから

今の人間にとって、最初の祖先となった。


でもね…

どれだけ人格が優れていたって
その子孫の内、どこかで悪い人間ってのは生まれてくるんだ」



そして…

俺が今でも覚えていることを、はっきりと言った。


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