• テキストサイズ

第0使徒【D.Gray-man】

第12章 ノア





ロード「だからね、ティッキー。

僕は、人間なんて大嫌いなんだ。


人間はみんな自分勝手で、わがままな生き物。


思い通りにいかなかったら、殺すことだっていとわない。

都合のいいように、真実だって簡単に捻じ曲げる。



だから、そんなへぼい人間を殺すことなんて何とも思わない。

へぼへぼだらけのこの世界なんて大嫌い。


人間もエクソシストも

もちろんイノセンスも、みんな死ねばいいんだ。




そうすれば…

また、トゥルー様が殺されることはない。


今度こそ、一緒にまた…

みんなで、笑って生きていられる。



どうしたって…


あんな人間より

家族の方が…大事で、大好きなんだ」



そう、切ない表情で

涙を流しながら微笑むロードに…


俺もまた、当時の感情が蘇っては

涙を流していた。



遠い過去…


その時にしていたように、その場で泣き伏していた……



胸が張り裂けそうな、失ったことによる「苦痛」と共に――




ティキ「っ;」


ロード「帰ってきて…よかったね。

この世界に、また生まれてきてくれたんだよ?


今度は人間として生まれてきたのかもしれない。


それでも…

僕は、トゥルー様がトゥルー様でよかったって思うんだ。



だって…


その人格は

何ら、変わってなかったから^^」


そう嬉しそうに、涙を流しながら笑うロードに…

俺は笑って、頷いた。



その気になれば、いつでも会える。


それは、変わりようがない事実だったから…


/ 410ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp