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第0使徒【D.Gray-man】

第12章 ノア





ロード「大陸に散らばった人達は、平和に暮らしていた。


でも、それが激化してから

奪い合う様になってから、凄惨な日々が続いていた。



それらとは無縁の土地が、一つだけあったんだ。


それが、ムー大陸。

僕らが過ごし、トゥルー様が愛した自然の溢れる大陸。



そこで僕等は、笑い合いながら生きていた。

幸せを望み、平和を望み、笑い合って、助け合って…


そこには、わだかまりなんてなかった。

ありのままにぶつけ合って、ぶつかり合って
喧嘩はするけど、最後には互いのいい部分とも向き合って認めて…



そんな、最高の場所で生きてきた。

争いを望まない人たちが集まってきて、国として機能し始めた。


今から考えても、遥かに進んでいた文明を有していて

互いに助け合いながら、生きていた。



本当に…幸せだった」


そう笑いながら語る中…

俺も、断片的な記憶が湧き上がってきた。


何度も…

トゥルーと繰り返してきたやり取り…


追いかけ合っては、笑い合って

互いに求めあっては、抱き締め合う。



そして…

子が、産まれた。


愛しい存在が増えて、家族が増えていって…

俺達の子が、国の王となった。



ロード「あの日が、来るまでは…」


その言葉は

突如として、暗い表情になってから呟かれた。



ティキ「…あの日?」

ロード「…人間が目につけて、集結しだしたんだよ。

ムー大陸に溢れる「資源」を求めて」


その言葉の直後…

戦火が思い起こされた。



愛おしい人と駆けていた草原も

一緒に寄りかかって眠りについた、大木も…


想い出となった全てが、燃えがる様を……


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