第11章 出会い【ジョイド】
ティキ「って待て…
何で俺が逃げなきゃいけないんだ!;」←ふと気づいた
そう言いながら立ち止まり、私の方へと振り向いた。
恵土「あー。言われてみれば…
でもなんか楽しい^^」
ティキ「まあ…それは同じだけどよ;
というか…
何で……」
ぎゅう
恵土「!(何で、抱き締めて?)
!!!(どくんっ!!」
ティキ「…何で……
お前から、離れたくないんだよ」ぎゅうう
わけのわからないまま、溢れ出てくる感情…
それは、とても息苦しく…
切り裂かれそうなほど、心臓が高鳴っていた。
恵土「…何で、私も…」どきどき
ティキ「……トゥルー」
恵土「へ?」
ちゅっ
その直後、途端に唇を重ねだした。
恵土「っ…はっ」
息苦しく、うまく呼吸ができない。
唇重ねられてる時って、一体どうやって息を
ティキ「お前が…欲しい」
そう考えている中
再び、声が響いた。
月を背に、影に
愛おしく、もの悲しい表情が見えた。
ちゅうっ!
恵土「ジョイ、ド…」つー
唇が触れ合う度、舌が絡み合う度…
涙も感情も…溢れては止まらず
互いに咽び泣きながらも、互いを離すまいと抱き締めていた。
気が付けば…
はちきれそうな感情のままに、互いを求めていた。
ずっと長い間、共に居れなかった。
居たくても、共に居られなかった。
『話しかけたくとも…
触れたくとも…
どうしようもない』
そのような状況に陥った時の感覚が、身を支配した。
伝えたい。でも伝わらない。
愛おしい。傍にいることを教えたい。教えられない。
歯がゆさと、愛おしさと、苛立ちと…
様々な感情が胸奥から湧き上がり、心を覆いつくした。
許容量が容易く超えるほど、それは溢れかえっていて……
互いに…
互いを求める行為を、止めることは出来なかった。