第10章 騒動
恵土「そっか。
惚れてたらキスってのが嬉しいんだろうけれど…
私の場合、嬉しいっちゃ嬉しいけど
人肌が恋しくて欲しいって感じで全く別だろうし」
神田「人一倍感情豊かで寂しがり屋なだけだろ」きっぱり
恵土「うん^^;」←自覚はある
まさに図星だな;
神田「それより…
何で、あの人と同じ言葉を言った?」
恵土「え?」
神田「あの時…蓮の花を見ながら最初に言った言葉だ」
恵土「あー」
神田「…
なぜ、教えていないのに『あの言葉』が出てきた?」
恵土「んなこと言われても…;
思ったから言っただけだしなあ」
神田「…そうだろうな;
思ったことじゃない限り言葉にできないだろうし(ぼそ」←昔からよく知ってる
恵土「…私はさ…
ずっと一緒に居たかった
離れたくなんかなかった人たち(両親)がいた。
でも、全部失った……
だから
どうしたって一緒に居たいし、寂しいんだ(両膝抱え)
だから…
ユウがずっといてくれたこと、感謝してる(微笑」
神田「!!//」どきっ
恵土「本当にありがとう、ユウ^^//」にっこり
神田「ぼんっ!!)!!!//
(ふいっ!!)き、気にするな」かああ
?なんか蒸気が出てる。
心なしか顔が赤いような?
ラビ「ユウ~、顔が真っ赤さ~?」にやにや
神田「刻む!!・・」じゃきっ!!(ラビの首筋に無限当てる)
ラビ「へ?;ってタイム!!;」
神田「六幻、抜刀!!」
恵土「ちょっ!!;船の上で暴れないで!!;」
どっごぉおおん!!!!
ぎゃーぎゃー!!
そんなこんなで、どっちにしろ騒動が次々に現れ
止まることはなかった。
でも…
なぜか、とても楽しめた気がした。
だって…
それは、大切な人が生きてないとできないようなものばかりだったから。
ラビ「ブックマンに、心は要らねえんさ」
恵土「…そっか。
(それが、ブックマンとしての掟…か)
いつか…
ラビが心から笑える日が来ればいいね^^」
いつか、ラビが言っていたこと
そして私の、本心からの願い…
それは、いつしか形となって叶っていた。
その笑顔が隣にあるだけで…
『もっと、生きていたい』…
そう、想わせられた。