第10章 騒動
『食らえええええ!!!』
そう叫びながら、互いへ向けて
神田「災厄招来、界蟲「一幻」!!」
アレン「十字架ノ杭(クロス・バリング)!!」
同時に、全力で水しぶきごと飛ばそうとする中
恵土「魚の迷惑考えろおおお!!・・」くわっ!!
ごずっ!!!!!
二人は…
脳天に、拳骨を食らわされた。
アレン&神田『っ~~;』
そう、悲鳴にならない声をあげながら頭を押さえる中
私は水草と魚の様子を見ていた。
恵土「あ~。よかった^^
魚も水草も無事だな」にこにこ
ラビ「本当に自然大好きだなあ~^^」
リナリー「前も蓮の花を大切に育てていたわよね^^」
神田「その話はするな;」
リナリー「え?神田も手伝ってたじゃない、当時」
ラビ「え!?そうなんさ!!?意外!!」
アレン「へえ~。
そのくせ人は一人以外大事にしないんですね」
神田「こうなるから嫌なんだよ」イラッ!
恵土「まあまあ。楽しもう!
風月一刀流!竜巻竜貫閃!!」
その直後、大渦が巻いて水が巻き上がった。
アレン「そっちの方がだいぶ魚たちに迷惑かけてませんかああアア!!;」ぐるぐる
恵土「あ;ごめんなさい;」しょぼん
どっぼぉん!!
竜巻で巻き上げられたアレンが落ちてきた;
ラビ「まさかアレンだけ引っかかるとは…;
流石アンラッキーボーイ;」
アレン「褒め言葉になってませんよ、ラビ;」ごぼごぼ
ラビ「ん;わりぃ;(苦笑」両手あわせる
竜巻竜貫閃(たつまきりゅうついせん)
地面と刀の先を接して回すことで空気の渦を地面に作り
一気に上に突き上げることにより、相手を一気に吹き飛ばす技。
その対象を、地面から水に変えたことで
近辺にいるものを水ごと上空へ掬い上げる、竜巻を作り上げた。
だけど、やっぱ封印だな。これ;
巻き込まれる魚や水草が可愛そう;
そんな出来事から、私はふと決意を固めた。