第10章 騒動
恵土&ラビ『…何でいがみ合うの;』
その喧騒を見ながら、私たちの言葉は一致した。
リナリー「こういう時の二人って、何も聞かないわよねえ;」
ラビ「うんうん;」こくこく
恵土「…」
『遠慮することなんてない。
今を、目いっぱい楽しんでいいんだよ?』
そう、みんなの態度が言っている気がした。
それに私は…やっぱり嬉しくて、笑った。
どこか、人のことをあきらめていた自分がいた。
遠慮なくぶつけられう相手がいても…
やっぱり、全部が全部ってわけにはいかなくて。
でも…
『大丈夫だ』って言ってくれるみんながいるから
大丈夫だって思えた。
安心して、突き進んでいいんだって
自分が傷付くことを望まない親友が居て…
囲まれて……
本当に、幸せ者だ(ぽとっ)
リナリー「!!え?
どうしたの!?」おろおろ
ラビ「え!?;どっかぶつけたか!?;」
そう、涙を流す私を見るや否や
心配そうに二人に詰め寄られて、叫ばれる中…
それでもなお、アレンとユウの喧騒は止まらなくて……
その両方の存在が、どこか嬉しくて…
愛おしくて、心地よくて……再び笑った。
リナリー「…え?(笑ってる?」ぽかん
ラビ「なあ?どうしたんさ?;大丈夫か?;」あわあわ
恵土「…ありがとう。
幸せだよ…本当に^^」
リナリー&ラビ『…』ぽかーん
その言葉の意味が一瞬解らなかったのか
二人は、呆気にとられていた。
が
神田/アレン『六幻発動!!/イノセンス発動!!』くわっ!!
二人は依然としてぶつかり合おうとしていたわけで…;
感傷に浸っている間など、与えてはくれなかった;