第9章 異変
リナリー「ありがとう^^」
恵土「こっちこそ…
本当にありがとう^^」ぐすっ
リナリー「…泣き虫ね。そういう点に関しては特に。
きっと…辛い思いをしてきた分、人の気持ちになれるからかしら(微笑」
恵土「ごめんね。
なんか、色々と整理がつかなくなって
感情が追いつかなくなるぐらいいっぱいいっぱいになってたわけで;」あわあわ
なんか、やばい。
もやっとするっていうか、対応に焦る;
ズキズキと痛むこれは一体なんだ?;
あ、また負担かけてるんじゃないかって不安に駆られてるんだ;
また…誰かを失わないかって;
神田「…愛してる」ぎゅう
恵土「…うん」ぎゅう
神田「…
だから、んな情けねえ顔してんな。
そんなに、脆くはねえだろ。
お前も、俺も…」ぽん
恵土「…うん^^」
そう、優しく軽く手を置かれる感触の中
ユウに抱き付きながら、胸にすり寄った。
リナリー「もちろん、私もね^^」なでなで
そう言いながら撫でてこられる感覚が
触れて伝わってくる全てが、温かくて、心地よくて、愛おしくて…
たまらなくなっていた。
神田「一々、んな悪夢ごときで不安になってんじゃねえ。
もし不安になっても、ぶつけられる相手はここに居るだろ。
で…それを教えたのは…
他でもない「お前」だっただろうが」ぎゅ
そう言いながら、抱き締めてくるユウは…
とても温かくて…
その暖かな日差しも、全部……
全部が、愛おしくてしょうがなかった。
恵土「っ…;
大好きだよ、本当に。
人として、愛してるよ…
ユウッ、リナリーッ(涙」ぎゅうう!
嬉し涙で、震えながら声を絞り出す中
青空の下で、私たちは抱き締め合った。
その目に涙を浮かべながら…
愛おしい存在へ向けて
私たちは、腹の底から笑い合った……
恵土「…安心したら、眠くなってきた」うとっ
神田「なら落とすか。仕返しに」にや
恵土「はい!?;」驚
リナリー「ちょっと!神田!!;」
どっぼぉん!!!
是非もなし…;
リナリーの心配するような叫び声も無視されて
私は、ユウによって湖に突き飛ばされた。
そうして…
いつものような、騒がしい日々へ戻っていった。
あの愛おしい、いつもの日常に……