第3章 出会い【元帥】
クロス「…さてと、一応報告しとくぞ。
お前は…
唯一、咎落ちしなかった例として
エクソシストに、登録されることになった。
が、その体内には…
全く、イノセンスの感じはしなかったという……
ま、イノセンスであってもなくとも
どちらにせよ、イノセンスやアクマの力を無効化できるという点で認められ
聖戦に駆り出されることになった」
恵土「…」ぼー
あれから少し落ち着いて
ベッドを少し起こされてから、語られた。
が…
まだ整理がつきそうにはなかった。
だって…
クロスが来てくれなかったら、きっと……
あそこで、ずっと悲鳴を上げてたはずだったから。
断末魔をあげる毎日で…
声もかすれていった。
でも今は水も渡されて、喉も潤って…
ある程度、自分の意思で話せるようになっていた。
考える時間も、できたばかりだったからか…
よくわかんないけど……
自分の中で渦巻く感情は、漠然としていて…
簡単にまとめると
『人に対する恐怖』と、『将来への不安』でいっぱいいっぱいだった。
クロス「聞いてるか?」
恵土「…」ぼー
クロス「おーい」
恵土「…」ぼー
クロス「呆けてんのか?)
…俺を、誠は何て言ってた?」
恵土「…アバズレ」
ばしぃん!!
クロス「聞こえてんじゃねえか(イライラ」
恵土「…すみません;」
はたかれた;
クロス「…で…
こっからが話の本番なんだが…
俺と来るか?エクソシストとして」
恵土「………はい?」
クロス「いや…
エクソシストとして登録されるなら、部隊を決めなきゃならねえだろ。
それと、これ」
ばさっ
見覚えのある金の装飾、元帥の服が投げ渡された。