第3章 出会い【元帥】
恵土「………誰?」
どっかと
ベッドの横の椅子に座ってくる元帥に、私は尋ねた。
「あ?
そっちから名乗れ、ガキ」
恵土「むっ)…
(この声、どっかで聞き覚えが(じーーーー」
どっかで…来たばかりの時に。
「…?なんだよ。
カッコよくて見惚れたか?(ふっ」
恵土「あ、結婚しちゃいけない人だ」
「あ゛!?誰がだ!!」
恵土「クロスさん、恵土と言います。よろしく(じとー」
クロス「その目つきやめろ!!;
ったく。
救け出した恩人になんてこと言いやがんだ(ふー!」タバコふかす
恵土「だってママがそう言ってた」
クロス「誠か!?んなもん知るか!!」
恵土「…;
元帥なったんだ」
クロス「なったがどうした?」
それから…
『……………』
何も言い出せず、沈黙が続いた。
クロス「…;
(沈黙が痛え;」そわそわ
恵土「…あれから…」
クロス「ん?」
恵土「あれから…何年?」
クロス「…あれから、5年経ってる」
ちなみに髪の毛は1か月に1.5cm、1年で18cm伸びる
=5年経った今では90cm
おまけに背も伸びていたらしい、5cmぽっち。
恵土「…パパと、ママは?」
クロス「…知ってるはずだろう。
…死んだ」
タバコをふかして、消えていく白い煙に
私は、両親を重ねた。
何も言わず、私を護ろうと死んでいった姿を…
恵土「…そ、っか…
夢じゃ、ないんだ;(ぽろっ」
そして…
溜め込んでいた涙が、溢れ出ていった。
そんな私に、クロスは頭をガシガシと撫でた。
その行動は荒々しくて、乱暴だったけど
確かな温かみを感じた。