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第0使徒【D.Gray-man】

第9章 異変





「苦しみ」って感情は、誰もが知っている。


それは

生きている限り、必ず隣り合わせにある。



だから…

その苦しんでいる相手を、放っておけない。


その心が、痛みが、よく解るから。



それで動くことの大切さを

それが、「生きる」という道で
欠かしてはいけない「大事なもの」だと知っているから。


それが「私」で、どうあっても変えられないものだって思ってる。



何か力になれるのなら、なりたい。



そんな理念を、捨てちゃいけないものだって解ってる。

動かなければ、始まらないということも…


でも……

自分が存在することで苦しむくらいならって想いの方がでかい。



だから…

どうしたって、そっちの方に目が行ってしまう。


それが、とても苦しいから。



けど、笑ってることで助けになるなら

それが嬉しいと、想ってくれるのなら


また…何度でもバカやって笑いたいという自分もあった。



だから…

生きようとした自分が勝った。


周囲に助けられて、生かされた。



「一人だけの命じゃない」

そう、ユウが昔に言ってくれた。


それは、両親が護ってくれた時から解ってた。



でも、その「死」に目が行って

その「要因」に目が行って、離れられないで苦しんでた。



最終的には
「自分そのものの存在が悪いんだ」って、感情が爆発して

死ぬまで無理やりでも働こうって暴走したけれど


どっちも助けて助けられているなら

それで死んだら、嫌だって気持ちを見て…考えを改めた。



違ってたんだ。



視野が狭まって、一方通行になって…

逆に、もっと苦しませることになるんだって解った。


だから、前に進んでいく。



少しでも先に行って

それで笑ってられるなら…


無茶しない程度に、頑張って生きようと思った。




だから…


気を遣わずに、ぶつけていいって言ってくれたこと

本当に感謝してる。



というか、感謝してもしきれない。




ユウ…

リナリー…


本当にありがとう。



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