第8章 出会い【アレン】
アレン「…超スパルタですね;」
リナリー「実戦で覚えるのが一番だって言ってたわ」微笑
恵土「拳が来るのに反応できてねえぞ。
刀来たらそれさばくのに集中してるようじゃ
その陰や死角に隠れながら迫る攻撃を、どうにも出来やしねえよ」じゃきっ
アレン「いつもの優しさはどこに?;」
リナリー「それだけ死んで欲しくないのよ」
アレン「あ、なるほど」
神田「うるせえ、次だ!」じゃきっ!
恵土「かかって来い」
リナリー「命かかってるから加減はしないんだって、この時は」
アレン「…僕も見てもらわなきゃダメですか?;」
リナリー「見てもらった方がいいと思うわよ?
だって…
あの人、エベレストなら…何百個も斬れるだろうし、一太刀で」
アレン「一太刀で!!??・・;」
ががががががががどごっ!!
がががががばきっ!!
がががががががががずごっ!!
アレン「なんか…
所々殴られるような音が;」
リナリー「うまく当たった瞬間に軸を逸らして受け身を取ってるのよ。
どうしても当たった場合、もしくは避けられない場合は
当たった瞬間、後ろへ左右どちらかを引かせながら腰をひねると逸らせるって言ってたわ。
威力を軽減させるためにね」
アレン「なるほど。その修業も兼ねてるんですね;」
リナリー「そういう時は脱力しながらだと、より早く動かせるんだって。
逆に力んじゃうと動きが固まって、遅くなりがちになるらしいから」
アレン「ああ。そういう考えから」
どごぉ!!!
アレン&リナリー『!!』ビクゥッ!!
恵土「悪い!ぶつからなかったか!?」
いつの間にか煙あがってる;
リナリー「も~。また床削って!;」
恵土「蹴り上げられた時の対応法だよ。
いついかなる戦法を取られるか解ったもんじゃないし。
考えれるなら考えて
実行した方が、何もしないよりは余程いい。経験にはなるはずだ」
淡々と、日本刀片手に語ってる;
神田「っ…」
ぱらぱら(壁の土埃が神田に落ちてきてる;)
そして神田が
僕とリナリーの間にある場所の壁にめり込んでいた…;