第8章 出会い【アレン】
霊感で視えるのは、魂だけじゃない。
色んな感情が、空気を介して伝わってくる。
だから余計に…それを強く感じていた。
恵土「…」
だから私は…
両膝を抱え込んだまま、黙って笑っていた。
神田「はー!(溜息)
らしくねえんだよ(がしがし」頭かく
恵土「?」
神田「ただでさえ考え込んで塞ぎ込んで、自分を抑圧し過ぎてるくせに。
これ以上捉われたら、お前は死ぬだろ」
う;
確かに;
神田「殺すなよ。
一人だけで、成り立ってるわけじゃねえだろ」
こつん
恵土「…うん^^」
神田「…お前、胸でかいな」
恵土「死ね!!・・」
ごずっ!!!
恵土「胸を拳でつついたのってそれでか!!??・・」鉄拳構え!
神田「違う;」
恵土「…だよね。
本心からだって解ってるし(ぺたん」その場に座り込む
神田「……こういう時、霊感は便利だな」溜息&隣に座る
恵土「…身につけたくて、ついたわけじゃないけどな。
余計に闇が見えて、困りもんだ(苦笑)
でも…それにとらわれてばっかで、泣きわめいてちゃダメなんだよな?
苦しいけど」
神田「そうだな」即答
神田「それで自分をなくせばそれまでだ」
恵土「…結構いいセリフはいてる時点でユウはユウじゃなくなってる」
神田「どういう意味だ」じゃき!!
恵土「だって普段言わないじゃん!!・・;
ギブギブ!;」両手で制する
神田「…ちっ」
恵土「…ま…なんにせよ、助かったよ。
ありがとう、ユウ^^」
そう笑いかけると…
いつものように、ふんっと溜息を吐いて
何事もなかったかのように、任務へと集中した。
それから5か月後…
とある人が教団本部に来ていて
それが、アクマだったとのことで緊急要請された。