第8章 出会い【アレン】
任務先へ向かう道中
リナリーとラビたちと別れてから後
船の上で、ユウと話し込んでいた。
神田「?
前に泣いてたのも、それでか?」
恵土「ああ。
まるで…
ここは箱庭、実験場に入れられた気分だ。
さしずめ、私たちは…
起こった出来事に対して、反応をコロコロ変える……
ただの、「ピエロ」だよ」
そう俯きながら呟くと…
神田「気に入らねえ」
恵土「へ?」
神田「知るか」
恵土「え?;」
神田「…で?
それを面白おかしく見ているだけの奴等と同じ傍観者になれってか?」
どっか←恵土の隣に座る
恵土「はい?;」
神田「俺は、そういう奴等とは違うぞ」ずいっ
恵土「!?;
何で顔覗き込んでくるの!?・・;」たじっ!
神田「…俺は、お前が嫌がるならやめる。
お前を好き勝手にいじった奴等と一緒にすんな」
恵土「!」
神田「それと同じだろ。
人は人、お前はお前だ。
一貫してとらえてねえで、お前の好きにやれ。
それがお前で、俺は俺なんだろ?」
真っ直ぐな眼で語りかけられるそれは…
どこか温かくて、捉われて自分を見失うなと言っているように聴こえた。
恵土「…っ」涙目
神田「!(ぎょっ!)
何泣きそうな顔してんだよ…;」たらっ←前に泣かれた
恵土「ううん…
嬉しくって…つい、さ^^;」ぽつり
神田「…「お前」って奴を忘れんな。
…俺は、それに惚れてんだからよ」ぽんぽん
恵土「うん^^」涙
その言葉は、どれも…
気遣ってのものだって、解ってた。
聞いてるだけで、見える。
ひしひしと、伝わってきたから…