第7章 出会い【ロード】
そんな折…
左手の甲の温かさを感じていた。
ふと見やると、そこには紋様があった。
それを見ていると、とても懐かしい気になった。
と、同時に
それが、イノセンスによって取り戻した部位なのだと理解した。
まだ、それほど多くは理解していない。
それでも、なんとなくだけど解った気がした。
それでも…
見れば見るほど、その当時の記憶がよみがえっては……
涙を、零させた。
恵土「っ;ひっく;」
コムイ『おーい、落ち着いたかい?』
恵土「ごれが、落ち着いだように見えるが?;」ぐすっ
しゃっくりが止まらず、嗚咽も止まらない。
それほど涙を流してもなお、それは止まることを知らなかった。
ちなみにコムイは、無線を通して話しかけてきている。
コムイ『あはは^^;
とりあえず、教団に帰ってきてよ。
皆心配してるし、待ってるから(微笑』
恵土「でも…」
コムイ『苦しいのかい?』
恵土「…ん;」こく
頷くしか、出来なかった。
コムイ『こういう時は、楽しいことを考えてみるといいよ。
ジェリーは特に心配してたなあ。
聞いたよ?
「ジェリーは、いつも私たちのために無償で頑張ってくれてる。
だから、それには無償で返さなきゃ^^」って^^
そう言いながら、マッサージのお礼断ったでしょ?
「こんないい子だから心配で心配で~」(くね)
って言ってたよ♪』
恵土「ぶっ//
ははっ^^//」口元押さえ
リアルにおねえ言葉&ジェリーの真似をされて
私は思わず吹き出した。
その瞬間、不思議と笑いが込み上げてきた。