第7章 出会い【ロード】
『僕のお母さん!^^//』
飛び切りの笑顔と…
弾むような、楽しそうな声……
知ってる。
知ってるよ。
知ってるのに…
何で、涙が……
止められないんだ;
アダムと結ばれたイブは、死んだ。
それも、人に殺される形で…
人を憎んで欲しくないから、そう伝えようと選んだのに……
何で、人は…
争い合うの?;(涙)
どうして……
あの子たちから、私を奪ったの?
私が、あの子たちに分けたのは…
ノアにしたのは、そんなためじゃない;
あの子たちと、笑い合っていたいから。
自然の中で、一緒に過ごしていたいから…
なのに……
ロード「お母さぁーん!!;
わあああああんっ!;;」
何で…
涙が、止められない。
何で…
違うはずなのに
今の自分は、トゥルーじゃない。
なのに、何で?
どうして…
笑い合った記憶が
鮮明に、脳裏によぎる?
何で…
「すぐ傍にいるのに…
伝えたいのに;
泣かないでっ;」
嫌だ;
むせび泣く、愛おしい人たちを前にして
その場にいるはずなのに、何も出来ない――
「いや…
いやっ!;」
何回も見てきた、殺されていく光景…
ハートに、人に、イノセンスに、エクソシストに…
記憶に染み付いて離れない、愛おしい人の死たち……
そのように争い合うためではないのに
そのために、力を分けたわけじゃないのに…
何で…;;
何故、記憶が止まらない?
涙が止まらない!?
自分で、自分が解らなくなる!
恵土「…っ;」頭抱える
どうにか、なってしまいそうだ。
溢れ出てくる涙も
湧き上がってくる感情というよりも「激情」の奔流も押さえられず
私は…
ただただ、その場に座り込んでむせび泣くしかなかった。