第7章 出会い【ロード】
泣き叫んだ時、かすかによぎる反応…
神田「!!
おい!!どうした!?」
心配そうに、驚いた顔で
冷や汗交じりに、肩を掴んで揺すられた。
でも…
とても、会話などできるような心境ではなくて……
恵土「ああああああっ!!;;」
縋りつくわけでもなく、泣き崩れるばかりだった。
神田「?;」
それは
誰の目にも、切羽詰まった様子に見えるわけで
リナリー「どうしたの!?」
その様子に、すっ飛んできた。
神田「わからねえ。
さっきから泣き崩れるばかりだ」親指で差す
訳が分からないという顔
それも当然なわけで
リナリー「フラッシュバック?」
神田「それよりも移動するぞ。人目につく」
そう言いながら
むせび泣く私を抱き締めて、移動させられた。
恵土「ひっく;うっ;」
神田「おい!答えろ!
何があった!!??」
恵土「…っ(ぶわっ)
うあああああああっ;;;」
悲痛な泣き叫び声が、いつまでもその場に響いた。
話そうとしてもなお、言葉にはならない。
表現しようにもできず
ただただ、その感情だけが溢れ出ては止まらない。
止まる所を知らない激情は、身を焦がし
慟哭となって、涙声となって
掠れゆきながらも、その場に響き続けた。
それに、ユウは…
神田「……今は泣いてろ」ぽんぽんっ
会話は無理だと解釈し、その頭をいつものように撫で
私をそっと抱き締めて、宿へと移動しだした。
これは余談だが
周囲から泣かせた張本人だと誤解されていた;
「ひどい言葉を言ったのかしら?」
「もしかして彼氏?別れ話?」
ひそひそと呟かれる声に
神田「うるせえ!)ちっ」いらいら
リナリー「気にしちゃだめよ?神田」心配そうに荷物運んで後ろからついて来てる
「泊まる宿はこちらです(あせあせ」ファインダー
ユウの怒りがいつ破裂するか
そんな心配と共に、自然と急ぎ足になっていたらしい。