第7章 出会い【ロード】
恵土「?
何で二人して私凝視して固まってんの?」眉ひそめる
リナリー「今こそ言うべきよ、神田!」ひそひそ
神田「いや…」
ついついとユウの肘で小突くのを見やる中
ユウはなぜか、踏ん切りがつかないような表情をしていた。
リナリー「このまま50年も待つことになるわよ!!??
恵土元帥は鈍すぎるの!
鈍感通り越して無自覚も通り越して無感情なの!!
このままじゃ
おじいさんやおばあさんになっても永遠にきづかれないままよ!!??
神田はそれでいいの!!??」ずいずいっ
?何の話してるんだ?;
会話があまり聞こえない;
あ、ユウが歩み寄ってきた。
恵土「?」
そして私の目の前に立ってから、咳払いして…
神田「…好きだ」
恵土「うん。
私もユウのこと好きだよ?」
神田「!!」
リナリー「やった!(ぐっ!」ガッツポーズ
恵土「っていうかみんな好き」
神田&リナリー『………』
あれ?
何?この空気。
神田「…(ふるふる」怒り震え
恵土「?どしたの?一体」
リナリー「『結婚を前提に付き合って下さい!』まで言わないとダメよ!
伝わらないわ!!
この子恋愛とかには無感情だから!!」
失敬な!!;
っていうか子供じゃなくて大人!;
神田「リナが言ってどうすんだ」怒
リナリー「あ…ごめんなさい;」
恵土「ごめん、ユウ;
悪いけど、そういう目では見れないよ。
一緒に居てドキドキしないし
別の意味ではドキドキするけどハプニングとかで。
でも…ユウが他の女性といても、イライラしないから
好きは好きでも、恋じゃないと思うんだ。
だから…ごめん。
私、ずっと友達でいたい」
神田「…好きにしろ」溜息
そう溜息を零しながら
イノセンスによる異常現象がなかったか、リナリーと周囲に聞き込みに行った。
なんだかんだ言って、私の意思を尊重してくれる。
ちゃんと考えてくれてる。
ただ意地を張ってぶつかってるだけに見えて
ふと気付けば、それらが私を元気づけるきっかけになってて…
いつでも、救けてくれた。
そんなユウが、大好きだから…
いつまでも、一緒に居たいとは思うんだけど……
それが恋じゃないってことだけは、解ってるんだ。