生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)
第11章 医者志望の医療行為(*)
「ンッ、や、くすぐったい」
微かに笑いながら擽ったさに身をよじって、降ってくる唇を手のひらで制止すると手のひらを舐められた
「ひゃぁっ!」
「ふ…そういうのも、煽るって…覚えとくんだな」
「別に煽ってないし!」
びっくりして手を引いてしまったため、再び唇が降ってくる
「や、ぁ…」
「ッ、」
くすぐったさと恥ずかしさに耐えかねたセナが、涙目で根を上げるように甘い息を吐く
その息がやけに甘ったるく、なんとも煽情的な姿にローは息を詰めた
先ほどから体内に巡る熱がおさまりそうにない
顔中に降っていた唇が段々と首筋に降り、つけた覚えのない真新しい鬱血に唇を重ねる
「い、ッ」
「…消してやりてェ」
皮膚が取れてしまいそうなくらい、強く長く吸い付かれて
白い肌には少々痛々しいほどの、紅い痕が咲く
消してやりたい…この痕を、痕をつけた男を
記憶にないはずの光景が、簡単に浮かび上がって内心舌打ちを吐く
鎖骨・胸元へと降りてゆく唇は、幾度となくその肌に吸い付くと紅い華を咲かせて
他人に重ねられた痕には、更に強く痕を重ねていった
あまり役目を果たしていなかったブラウスを脱がせ、下着をずらして胸にも痕を残していく
「ハァ…」
ピクッと吸い付く度に反応を返す身体が、愛おしくてローは一度深く息を吐いた
熱の篭った吐息が肌に触れるとその熱が全身に広がるような奇妙な感覚に襲われる
ゾクリとするような寒気とも快感ともいえない震えが止まらない
「っろ、ぉ…」
「?!どうした…寒いのか」
セナはふるふると首を横に振った
震え続ける小さな身体を、ローは掻き抱くように抱きしめて
知らず知らずのうちに、涙が流れているのを舌で掬い上げてやる
「ごめ、っなんか…今さら」
「もういい、喋るな」
「っく…怖かった…ぁ」
震える腕をローの背中に回すと、応えるように抱きしめる腕に力を込められた
それに安心したのか少しずつ震えがおさまってゆく
2人きりになって、ローの呼吸を熱を感じたら
張り詰めていた緊張の糸がプツリと切れてしまったのだ
「私、っ…ロー以外の、人、にッ」
「大丈夫だ、落ち着け」
「っひ…ぅ、ごめんなさ…ごめんなさ、ぃ」
「謝んじゃねェ」
栗色の髪を優しく撫でつけ、額に口付けを落とす
ふるりと長く濡れた睫毛が揺れて、潤んだ黒目がローの顔を歪んで映した