生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)
第11章 医者志望の医療行為(*)
「落ち着け、な?」
「ごめ、ん」
「だから…いや、悪ィ」
今のセナは冷静に物事を考えられないのだから
何を言っても逆効果だ
ただひたすら落ち着くのを待って、背中をさすってやるしかできない
しばらくそうしていると、落ち着いてきたのか掌に伝わる鼓動が規則的になってきた
「ロー…」
「落ち着いたか?」
「ん、」
「ならいい」
髪を梳いてやると、甘えるように指に擦り寄ってくる
「全部」
「?」
「全部消してやるアイツのこと、感触も熱も…だから消毒、させろ」
「あ、」
『消毒って…そういうことかぁ…』
ずっと言っていた言葉の真意が分かって、みるみる真っ赤になってしまった
「私に、拒否権ある?」
「…ねェな。患者は医者に全て任せるもんだろ」
「だと思った!」
いつもの自信ありげな笑みを浮かべたローに、つられて笑みが溢れる
しかしそれが気に食わなかったらしい
「なに笑ってやがる」
「んー、ローに診てもらうと高そうだなぁって。出世払いでいい?」
「…俺がテメェの女から金を取るように見えんのか」
「未来は分からないでしょ」
いつまでもこの関係が続いていれば、そうかもしれないけど
明日のことさえ自分たちには分からないのだ
「逃がさねェから安心しろ」
「それは安心なの?」
「例えお前が他の人間を好きになったとしても、奪うまでだ」
「すごい自信だね」
一秒先のことすら分からないはずなのに、自信に満ち溢れた言葉に未来の自分たちが見えるようだ
強引なのに、ローにはとても安心してしまう
「じゃあ大丈夫かな」
「あ?」
「消毒…してくれますか?ロー先生」
「ッ、当たり前だ」
再びソファに押し倒されて、激しいキスを交わす
その間にホックを外され、露わになった胸を緩急つけて揉まれればくぐもった声が漏れた
「ひぁ、それ、やッ」
「ここはどうされた?」
硬くなってしまった突起をクリクリと指先で押し潰すように刺激されれば、無意識に腰が跳ねてしまう
「んんっ、指で…強く摘まれた、り…爪先でンッ、ア…アッ」
聞かれた通りに答えると、長い指が同じ行為を重ねてくる
まるで屋上でも、ローにそうされていたかのように思えてしまう
「それだけか?」
「も、引っ掻かない、でぇ…ああっ」
「他には」
「ふ、ぅ…口に、含まれて…」
やはり答えた行為と同じことが繰り返されてゆく