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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第11章 医者志望の医療行為(*)


「いやいやいや!ローは教室戻らないと!!あ、やっぱり上着返した方がいいよね?ここならもう人気もないからだいじょ「何を勘違いしている」

何を言い出すのかと説得を試みたのに、勘違いと言われてしまった
でも一緒に来る理由が思い当たらないし、元々サボるような性格でもないはず

「いいから来い」

頰を離れた手に今度は腕を引かれる
生徒会室の前に着くと鍵を開け、やはり2人で中に入ってしまった

「…セナ」
「なに、ンッ」

突然肩を掴まれて名前を呼ばれた次の瞬間には、扉に押さえつけられ唇が重ねられた
啄ばむようなソレから、深く深く唇が合わせられてゆく
唇を食むようにして、何度も角度変えて呼吸すら奪われる

「っふ、ンぅっ」

鼻から抜ける甘い吐息に、ローは全身に熱が灯るのを感じた
そしてこの声が、姿が…他の人間の記憶に残ったのかと思うと怒りの炎に身を焼く

「っぅ、も…くる、ひぃ」
「まだ終わってねェ」

一度呼吸をさせるために唇を離すが、すぐにまた唇にペロリと舌を這わされる

「んむ…なにが?」
「消毒」
「なにそれ、んぅ」

奪われた酸素を取り戻したところで、見計らったように再び唇が降ってきた
キスに蕩けそうな頭で、必死にローが何を言っているのかを考えるけど
執拗に舌を強く吸われれば、段々何を考えていたのかすら分からないほど与えられる刺激に夢中になってしまう

「っぷ、ぁ…もうっ!死んじゃうって!!」
「これくらいじゃ人は死なねェよ」
「分かんないじゃん!」
「ちゃんと加減はしてある」

無理やり唇を離して、窘めるが一つも堪えていない様子
本当に死にそうだったのは自分だし、一体なにを根拠にそんなことを言うのか

「それくらいの医術は大体頭に入ってる」
「医術?」
「俺の家は病院だ」
「えっそうなの?!」

当たり前のように言われたが、初耳である
では先ほどの会話も、本当に医学的に根拠はあるのか…納得はできないけれど

「ローは将来お医者さんになるの?」
「ああ、外科医志望だ」
「外科医かぁ…じゃあ将来骨が折れたらローのとこ行くね」

早々骨なんて折れるものじゃない、ただなんとなくそんなことを言ってしまった

「なに言ってやがる、行くもなにも一緒に居るだろうが」
「私はお医者さんにはならないよ?」
「は?お前は俺の嫁として家に居るんじゃねェのか」

「嫁?!」
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