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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第10章 ないものねだり(微*)


「お前、初日から騒がれてた1年だろ?」
「あー、ハイ。そうです」

この覚えられ方、どうにかならないものだろうか

「やっぱり……、…」
「どうかしましたか?」

何かまずいコトを言ったっけ?
どこか具合でも悪くなったのだろうか

「ぐがーっ」
「寝てる?!」
「…ハッ!悪ィ、寝てた」

本当に寝てたんだ
立ったままいきなり寝るとはなんと器用な人だと思う
器用と言うか…変な人だ。口には出さないけど

「おーっし、全員揃ったなァ!授業始めるか!」

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「ルフィのお兄さん?」

2人1組で柔軟体操をすることになり、前屈しながらナミに背中を押されている
そこで先ほどの体育教師がルフィの兄であるということを聞かされた

「そう、名前はエース。ポートガス・D・エース、ルフィの義兄なの」
「義兄?血の繋がりはないってこと?」

先ほど向けられた笑顔はとてもルフィに似ていたのに、血が繋がっていないとは信じられない

「小さい頃から一緒に住んでるし、それで似てるんじゃない?ちなみに、もう1人のお兄さんもこの学園に居るわよ」
「まだ居るの?!ッ痛い痛い痛い!」
「身体硬いわね…我慢しなさい」

お世辞にも柔らかいとは言えない身体に体重をかけられて、前屈させられる
抗議の声もなんのその、ナミが力を緩める気配はない
そんな時

ビュンッ
「きゃっ」

風を切る音と共に何処からかサッカーボールがナミ目掛けて飛んでくる
間一髪で避けたので当たることはなく、行き場を失ったボールはブロック塀に当たって勢いを失くし落ちた

この学園はマンモス校なので、グラウンドもかなり広い
なので授業の際に複数のクラスが場所を決めて同時に使うことになっている
どうやら先ほどのボールはグラウンドの反対側を使っていたクラスから、飛んできたらしい

「ナミ大丈夫?」
「アイツ、わざと狙いやがったわね…!」
「えっ」

ナミが睨む方向に、此方を見ている男子生徒が1人
というかあれって

「私を殺すk「テメェこのくそロー!ナミさん狙いやがったな?!オロす、絶対にくそオロす!!!」…サンジくんうるさい」
「セナをいじめたナミ屋が悪い」
「いじめてないわよバカ!」

隈の濃い目付きの悪い男が不機嫌そう歩いてくる
それに突っかかるようにギャーギャーと文句を言っているのは、2年のルフィの幼馴染であるサンジ

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