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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第9章 ライバル出現?!(微*)


のんびり学校までの道のりを歩きながら、他愛のない話に花を咲かせる
ローはこんな事もあるだろうと、実はかなり早めにセナを起こしに行っていた
そのため、家を出るときはバタバタとしたもののまだ余裕で学校に向かえる時間なのだ

「あの時のペンギンの顔ったら、ホント面白かったの」

楽しそうに色々と聞いてきたり、自分のことを話すセナの声に耳を傾けながら受け答えをしてやるが

「それでね、その時のシャチが…」

セナの話は殆どが、幼馴染であるシャチとペンギンの名前が出てくる
生まれた時から一緒だったらしいので、仕方ないことなのだが…どうにも嫉妬してしまい、話に集中できない
というより、敢えて意識しないように気を逸らしていた

「ロー?聞いてる?」
「あ、ああ…悪ィ」

繋いだ手をクイクイと引かれ、意識を戻せば
上目遣いで小首を傾げたセナが覗き込んでいた

「寝不足なんじゃない?隈スゴいよ…」
「隈は元々だ…心配すんな」

そっと細い指が頰に触れる、心配そうに揺れる黒い大きな瞳には俺が映っている
今この瞬間にセナを支配しているのは俺だけなのだと、妙な支配感と優越感の感情が湧き上がった

だけど俺の頭二つ分以上低いセナが、頑張ってつま先立ちで俺に触れようとしてくるのはとても堪らなく愛おしい
そのまま、小さな唇に口付ける

「ん、」

舌先で下唇をくすぐれば、少しだけ唇が開かれるので遠慮なくヌルりと舌を侵入させ
空いた手を腰に添えて支えてやりながら、何度も何度も角度を変えて貪る

「ふ、ッ…ン」

飽くことなど考えられないほど、セナとの口付けは甘く脳まで痺れるようだ
出来ることならずっとこのまま口付けていたいと思う

「ふァ…ッもぉ…誰かに見られちゃう」

言っておくがここは住宅街のど真ん中である

「見たい奴には見せつけてやりゃァいい」
「いいわけないでしょ!」

先を促すように、繋いだままだった手を引き歩き出す

「冗談だ」
「ローが言うと冗談に聞こえないんだけど…」
「ああいう顔は、俺だけが知ってりゃいいからな」
「?」

セナの家から学校までは、交通機関に乗ることはなく徒歩15分くらいの道のり
住宅街を抜けて、駅前を通過し
まずは海楼学園の大きすぎる門だけが見えてくる
近くで見れば相当な威圧感だ
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