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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第8章 楽しい学校生活のススメ


生徒会室で、1人資料の整理をしていれば
ものすごい音を立てて扉が開く

「トラ男!居るんでしょ?!」

入ってきたのは小脇に麦わら屋をシメて抱える、鬼のような形相をしたナミ屋だった

「もっと静かに入れねェのか」
「静かに入ってほしかったら、質問に答えてちょうだい」
「ハァ…なんだ」
「昼間ルフィの言ってたこと、本当なの?」

やはりその事か
まさかセナ本人以外に問い詰められるとは思っていなかった為、変な間を空けてしまった

「それをナミ屋が知ることに何のメリットがある」
「私がセナの友達だから。文句ある?」

そもそも答えになってねェだろ
第一コイツは何においても金を絡めてくる女だったはずだ

「アンタほんとはバカなんでしょ。女の友情はお金に変えられないモノもあるの」
「…過去の奴らは、別に誰も付き合ってはない。ただ欲のはけ口として利害が一致したときにヤってただけだ」
「ハァ、アンタって本当サイテーな男ね」

バカの次はサイテー呼ばわりかよ
いい加減好き勝手いう目の前の女を追い出そうかと考える


「それじゃあ、今日セナを抱いたのも。ただ欲のはけ口として利害が一致したからなわけ?」
「!アイツが言ったのか…?」
「見りゃ分かるわよ、腰庇って歩いてたし」

それだけで分かるか?普通
そういえば女は第六感というものが働くらしいと、前に鼻屋が言っていたような

「あとなんか…オーラのようなフェロモン?的な。結構周りの男子が釘付けにはなってたわね」
「…どういうことだ」
「それより質問に答えて」
「んなワケねェだろ。セナは…今までの女共とは違う」

過去の自分は例え利害が一致していようと、相手を追い求めることなんて無かった
来るもの拒まず去るもの追わず、まさしくその言葉がピッタリ当てはまっていたことだろう

「ふーん、まっいいわ。あとはセナに言ってあげて…ただし、泣かすようなマネしたら承知しないわよ」
「うるせぇ女だ」
「殴られたいのかしら?」
「それより、麦わら屋…死ぬぞ」

ナミの小脇で、白目を剥いて真っ青になっているルフィ

「ルフィ!なにやってんのよ!起きなさい!!」
「いやお前が原因だろ!」
「いいから手を貸して!」

一体何がいいのやら、ひとまず解放されたルフィをソファに寝かせる
窓の外はもうすぐ日が暮れそうだ
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