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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第8章 楽しい学校生活のススメ


一通り自己紹介も終わったところで、みんなでサンジさんの作ったお重弁当を食べていたら
思わぬところ、ビビちゃんから突然の爆弾が投下された
飲み込もうとしていたおにぎりが気管に入って、盛大にムセてしまう


「ッゲホ!ゲホッ」
「あーもービビ、タイミング悪いわよ。セナムセちゃったじゃない」
「そ、そんなつもりは無かったんですが!セナさん、ごめんなさい!」

ずっと必死にカヤちゃんが背中をさすってくれたから、だいぶ楽になった

「カヤちゃん、ありがと…。ビビちゃんも、大丈夫だから気にしないで?」
「離せ麦わら屋!」
「んぐんぐ」

何事かと隣の男子陣を見れば、ローの手にあったおにぎりを、ルフィがローの手ごと食べてしまったのだとウソップが説明する
ちなみにセナが女子の輪に加わった際、そのままローは男子陣に加えられたらしい

解放された手は勿論、涎まみれ
ローは忌々しげに舌打ちをして、手洗い場に向かったのだった
その後ろ姿が見えなくなったのを確認してお弁当に向き直る

「わたし、ローとお付き合いしてるよ…」

エビシュウマイを食べながら、ボソリと呟く
目の前の女子陣にだけ聞こえるように、小さな声で呟いたはずなのに
何故か隣の男子陣まで椅子を寄せて、セナを中心に囲んでいた

「お二人は昔からのお知り合いなんですか?」
「ううん、昨日初めて会ったの」

カヤが興味津々に聞くと、軽く首を振って今日までの経緯をポソポソと話しだす
この周囲以外にはなるべく聞こえないように、声を抑えて記憶を言葉に起こしてゆく

「どこぞの恋愛ドラマみたいね」
「俺もその前にセナちゃんと出会いたかった」
「そもそもトラ男が女に興味あったってのが驚きだろ」
「それは言えるな。モテるらしいが、浮いた噂の一つも聞いたことねェ」

ウソップとゾロの言葉に、セナは内心ホッと息を吐く
ローの過去を知らない上に、本人はあのプライドの高さだ
易々と過去の話を教えてはくれないだろう

「そうかァ?トラ男のヤツ中学ん時、いっぱい彼女居たけどなァ」
「「は???」」

安心したのも束の間、口を開いたルフィの言葉にセナだけでなくペンギンとシャチを除いた全員が驚きを隠せない

「彼女がいっぱい居たって、何?!」
「おいルフィ、誰かと勘違いしてんじゃねェのか?」
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