生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)
第20章 ハートに鎖(*)
仰向けに寝そべった腹に跨がる形となったセナを見上げるローが、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべると内腿に反り返る自身を擦り付ける
慌てて逃げようと腰を浮かせるが、腕は相変わらず掴まれたままで大して状況は変わらない
「む、無理…!」
「なんでだ、いつもシてることだろうが」
「そうだけど、いやでも違うから!」
結果的には変わらないのだが、そこに至るまでの過程に大きく問題がある。いつもは求められるままに受け入れることがほとんど、それだけでも顔から火が出そうなほど恥ずかしいというのに
「自分でなんて…無理ッ」
「ならこのままだな」
「え…っ?」
ふるふると首を振って訴えれば、あとはいつも通りにローがリードをしてくれる流れになると思っていた
けれど目下で変わらず笑みを浮かべた彼は、一切動く気配を見せない
「やだ、ローっ」
「なら自分でできるんじゃねェのか?」
「それも、やだ…っ」
覗き込むように上体を軽く起き上がらせ、滅多にない見上げられる形になれば胸がキュンと高鳴る
胸の前で見上げるローに、ドキドキと騒がしい心音が聞かれてしまいそうでフイと顔を背けた
「ふぁっ?!」
顔を背ける瞬間、彼の少しクセのある黒髪が揺れた気はしていた
けれどそれが何を意味するのかを理解したのは、胸元に湿った感覚が這ったからだ
慌てて顔ごと視線を戻せば、赤い舌を覗かせたローと目が合う
沸騰するように真っ赤になって言葉を失っていれば、見せつけるように蠢いた舌先が素肌に触れた
「ンッッ!」
視覚的な刺激も相まって、大げさなくらいに感じると声を詰まらせる
不意に与えられた快感はまた新たな潤いを下半身にもたらした
内腿を伝って擦り付けられたロー自身に伝うほどに
「このままじゃ消毒してやれねェな」
「や、ァッ…ろぉ…」
チュ、と硬く尖った膨らみの先端を口に含まれ吸い上げられる
ジワリとした潤いとキュッとした切なさが、奥まった部分で甘い毒のように広がってゆく
「俺が欲しくねェのか、セナ」
「うう…」
至極優しい声音で紡がれる言葉は悪魔の囁きのようで。有無を言わされず抗えない
「欲し、の…ロー、」
膝立ちのまま、片手は目の前のローの肩を掴む。それから少しだけ前屈みになると内腿に宛てがわれていたロー自身に手を添えた
「ッあ、アッ…く、!」
「そう…いい子だ」