生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)
第20章 ハートに鎖(*)
意識が飛びそうになるのを、幾度となくギリギリで繋ぎ止められ続けると
強すぎる快感は、苦痛になってゆくものである
「っン、ぅ」
朦朧とする意識の中で、羞恥心はとっくに消え去ってしまっていた
苦痛に成りかわる快感を、どうにか逃そうとして懸命に縋り付く
「は、ぅ…ロー、ッ」
何度絶頂へ上り詰めたのか分からない。ギリギリまで焦らされた所で一瞬にして的確なポイントを責められると襲いくる快感はあっという間にセナを飲み込んだ
どうにか止めてくれるよう太腿に力を込めて、挟み込んだ腕を制御しようとしても無駄な足掻きに終わるだけだった
逆にセナの行動はローにとって、催促して強請られているようなものである
「まだ足りねェのか?」
低く心地よい声が耳元に吹き込まれるだけで、全身がゾクリと粟立った
答えを返そうと見上げると、愉しそうな表情のまま愛おしげに瞳が細められる
その仕草に今度はドキリと胸が高鳴った
そこから熱が広がって全身を侵すような感覚
熱は広がり切って行き場をなくす
出口を求めて一点に集中すれば、トロリと潤いが増した
「…ククッ、足りねェようだな」
「ッ…!」
答える間もなく、身体が素直に反応してしまう
そんな様子が嬉しいのかローは肩を震わせて笑みを堪えていた
セナは顔を真っ赤に染め上げ、視線を逸らす
「足りるわけ、ないでしょ」
ローしか知らないこの身体は、覚えている
彼が与えてくれる熱を、快楽を、喜びを
「我慢できないの、」
だから先ほどから、どうしようもなく腹の奥が切なく疼いていた
「ねぇ早く、ローをちょうだい…ッ?」
全てを忘れさせてくれるローの熱で、胎内から彼の言うように消毒をしてほしい
広い背中に腕を回して腰に脚を絡ませて、擦り付ける
途端に回した腕を支えられたと思えばそのまま一旦引っ張り起こされて向かい合う形に
一瞬のことにされるがままになっていれば、今度は目の前の視界からローが消えた
しかし固定されていた腕を一緒に引っ張られたことで、今度は形勢逆転。セナがローに覆い被さるような体勢になっている
腰に回していたはずの脚はいきなり引っ張られたことでバランスを取ろうとして、腰の辺りで膝立ちになり挟み込むような形になった
「欲しいんだろ?」
「う、うん?」
「なら、自分で挿れてみるんだな」